立命館大学教職員組合のホームページへようこそ!

末川博名誉総長の言葉「未来を信じ 未来に生きる」の碑

 立命館大学教職員組合は、学園の更なる発展と立命館で働く教職員のために活動する学内で唯一の労働組合です。教員・職員の別や職種を問わず、立命館大学で勤務する教職員が加入できます。
 本ホームページでは、組合活動に関するお知らせや加入のご案内を掲載しています。本ホームページをご覧いただき、活動方針や内容に賛同していただける方は、ぜひ教職員組合にご加入ください。
 また、組合員の皆さんへ福利厚生や機関紙「ゆにおん」に関する情報をパスワードで保護した専用ページで公開しています。パスワードは、組合員向けに送付されるメールの署名に記載していますので、ご確認の上アクセスしてください。


教職員組合の役割

 教職員組合は立命館の更なる発展と学生の教育を第一とし、教職員がやりがいとゆとりを持って働くことができるような環境・条件の獲得のために日々活動する労働組合です。
 労働組合というと、一般的には一人では解決が難しい労働諸条件の改善について、労働者が数の力で団結して雇用者側と対等な立場で団体交渉を行う組織です。教職員組合も当然労働組合としての役割がありますが、教育・研究の発展と民主的な運営、そして学生がよりいきいきと勉学に励むことができる環境の整備を求めることが教職員組合活動の大きな柱です。通常の意思決定のラインが「縦の糸」とすれば、教職員組合は「横の糸」になるイメージです。
 近年では、コロナ禍の影響で苦しむ学生を支援するため、学園の緊急支援策に対し、1,000万円の寄付を行いました。また、「RU Food Bank」を3回実施し、のべ1000名を超える学生へ無料の食料配布支援を行いました。加えて、教職員組合では教育・研究や学生生活の充実に係る課題を法人と協議しています。立命館が誇る学生・院生と共に大学作りを議論する仕組み「全学協議会」の構成パートとして、昨年度も安易な学費値上げは許さないとの立場を明らかに学生、院生とともに議論してきました。

教職員組合の取組みが働く環境改善に繋がります

 立命館大学教職員組合は、1947年10月に設立されてから70年以上にわたり、たゆまぬ取組みによって、教職員の賃金や諸手当、働く環境や福利厚生制度の改善に努めてきました。この中には、教育・研究や学生生活の充実に係る成果も含まれています。「組合活動はできる人がやれば良い」と思っていませんか?他人任せでは労働条件は改善できません。働く人がバラバラでは、法人が一方的に労働条件の改悪を決めてしまった場合、個人での協議申入れに対し相手にしなくても法的罰則は発生しません。団体交渉権を持つ組合であれば、法人が協議を拒否した場合、禁固刑を含む厳しい罰則が発生します。また、加入率の高い組合は、組織への影響力が高まるため、法人もその声により耳を傾けることになります。
 一人ひとりの「なんとかしてほしい」という声を組合で束ね、具体的な要求に練り上げてこそ、法人が無視できない声となり職場を改善することができます。組合は保険と同じで、みんなで協力し合い万一に備える「相互扶助」、助け合いのシステムといえます。また、法人にとっても、多くの教職員が加入する組合との協議を行えば、改善の最適解を得られるのです。

先の見えない時代に、一人で自分を守ることができますか?

 教職員組合での活動は、立命館で働くあなたにどのようなメリットをもたらすのでしょうか?社会全般的に「組合が何をする組織かわからない」と答える若手層が増えています。それは戦後から続く組合運動の結果、労働環境や処遇が改善され、ある程度恵まれた環境がすでに整備されて、日常生活で組合のありがたみを感じにくくなった背景があります。
 一方で、現代社会は「VUCA時代」と呼ばれ、それに対応するキャリア形成が重要とされています。VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、私たちを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が次々と発生するため、将来の予測が困難な状態を表しています。私たちは先の見えない状況下で持続的に働くための力量を身につけなければなりません。
 今後、私たちの働き方は大きく変わっていきます。これまで仕事だったものがICTやAIによって仕事でなくなる時代がやってきます。労働者を取り巻く制度も大きな変革を求められる中、働きやすさや働きがいを高める労働環境を創るためには、立場の異なる労使による議論が必要です。法人は合理性や公平性に重きを置きがちですが、多様性を受け止めるためにはその視点だけでは足りません。法人とは異なる視点で教職員組合が必要な視点を示すことで、多様性に対応できる強い組織を創ることができるのです。
 私たちの働く環境を守り発展させるためには、団体交渉権を持つ労働組合への結集が不可欠です。また、より多くの人と出会い語らう中で、自分の考えを持つためにも、労働組合という媒体が重要になってくるはずです。